気候危機は農業も成りたたなくします

気候危機は、いまの日本の農業も成りたたなくします。

農業をするには、天気がある程度は安定していないといけません。ところが、気候が崩壊して大雨や洪水、台風、猛暑などが起こります。そうすると、外で作物を植えて育てるということがほとんど不可能になります。

いまの農業は、例えばトラクターなど農業機械に頼っています耕すのも、肥料や農薬をまくのも、収穫するのも。とりわけ米国などでは多い大規模農場では、農作業のほとんどは手作業ではなく農業機械でやっています。こうしてできた大量の食糧に日本人は依存しています。もちろん、運搬作業にも自動車を使っています。

こうした農業機械も石油で動くものが多いです。石油は遅くとも今世紀中にはなくなるでしょうし、石油を燃やすと二酸化炭素が出ますから気候危機をより深刻にするのでいけません。いまもこうして自滅へ進んでいるということなのです。

例えば日本の稲作は、大量の水が必要で水不足だとダメです。天候不順だとうまく育たず、洪水や嵐で全てダメになることがあります。

それと、ほとんどは集約農業で、つまり肥料や農薬をつかって収穫量を増やしています。化成肥料や農薬は石油化学工業によって成りたっています。石油がつかえなくなる、なくなってしまうから、いままでのようにコメは育てられなくなります。

収穫量が減ると、農家は困ります。農協や農業関係事業も困ります。いままで以上に深刻なことになります。

食べ物が足りなくなります。気候危機は日本だけのことではなくて全世界で起こっていますから、全世界で収穫量が減ってしまうので輸入で解決することも無理です。

畜産も農業ですが、畜産はもっと致命的です。家畜を育てるのには飼料がいります。その飼料のほとんどは、米国などでの大規模農業で穫れた、質の低い大量の穀物です。その穀物がいまのように穫れなくなるのですから、いまのようには育てられないということです。

例えば、いまのような肉を食べ放題ということはもう無理です。焼き肉しゃぶしゃぶ食べ放題なって無理だし、いまもすでに、気候危機のことを考えれば「なんて罪深いことを」ということです。肉どころか、卵や牛乳でも深刻な問題になります(なっています)。(食品加工業も外食産業もいまのようにはいきません。料理も変わります。)

人間の食べ物が最優先なのですから、人間が直接食べる農作物のほうをつくっていれば、それ以上に多く食べる家畜のために食べ物をつくっている余裕なんてないのです。(これは、魚の養殖でも同じです。)

気候危機は食糧危機にもなりますが、「農業という産業も壊滅するんだ」ということもよく思い知っておかなければなりません。政府や農協などが本気で農業関係者に啓発しなければ、農業関係者も「知らなかった」ということになりますし、知らなかったままで酷い目に遭います。