気候危機と地震は関係があるはずです

多くの人は、「気候変動」と聞いても、地殻変動(地象)どころか、海洋変動(海象)とも関係ないと思っているのでしょう。地球の温度上昇で、大気よりも海洋のほうが早く大きく変化してしまったことは以前にも書きました。

地球の温度上昇が、地殻変動を助長する(誘発する)という問題です。地殻変動の典型は地震でしょう。つまり、気候危機と地震とは関連性があるという話です。

地球の温度が上昇していることで、すでに多くの氷や雪などが融けて水になってしまいました。今後はもっとすごい勢いで気温が上がるので、融ける勢いもすごくなるでしょう。

極氷や氷河、万年雪などが融けて水になり流出しています。そうすると、そこは軽くなります。北極圏の陸地や、南極大陸、アルプスやヒマラヤなどの高山は、軽くなり、いまも軽くなっていっているのです。その代わりに、海が重くなっているはずです。

最終的には、軽くなったところでは隆起して、重くなったところでは沈降するはずです。もちろん、その地殻変動自体も地震を起こすでしょうし、起こしているはずです。たとえば活断層型地震を誘発することにもなると思います。

それだけではなくて、地球は、地殻のプレート移動が起こっていますから、そのことでも地震が起きます。地殻の重量バランスの崩れで、こらえきれなくなり、たまっていたエネルギーが放出されやすくなることが考えられます。

プレートは大きいですから、震源になるところの真上が軽くなったとか重くなったとかいうだけで起こるのではすみません。日本とその近くにはプレートの境界が多くて、大地震の「爆弾」です。

これから何十年かのあいだには、まとまって大地震が繰り返される可能性がかなりあるはずです。世界各地でそうです。日本は例外ではなくてむしろメインでしょう。

ちなみに、地殻変動で起こるのは地震だけではなく火山噴火もそうです。その覚悟も必要です。

こうして、大地震や火山活動や津波などの大災害が起こるリスクは高まっているといえます。そのなかでは原発もそうだとはいえ、多くの産業やインフラが大損害を被るリスクにさらされています。

地象災害と気象災害が同時期に起こるリスクも高まってきています。複合災害です。長期停電中や、復旧中に、別の災害が起こることが出てくるでしょう。

災害が起こったときの損害はものすごいですが、災害による被害を減らすためには備えが必要で、備えのための費用もかさむことになります。さらに加えれば、災害の損害保険もありますが、災害があまりにも甚大で頻発すれば保険制度すら成り立たなくなります。

私たちは、いまのお金や暮らしのために気候危機を助長し続けてきました。そのことで、私たち自身や将来に対する損害を大きくしています。もう、気候危機はなくならないでしょう。少しでも危機を軽くすることと、備える(対応する)ことが重要です。