宿題を先送りにする日本人

コツコツ貯金する、計画的な将来設計といってきた日本人です。それが日本人の特徴だ、文化だ、国民性だ、ともいわれてきたはずです。

けれど、夏休みの宿題を先送りにしてあとで痛い目にあう人が多いですよね。やるのがイヤで先送りにし始め、たまるほど怖くて見なくなるのですよね。

夏休みの宿題も、毎日コツコツ計画的にやりなさいと教えられているはずですが、ちゃんとやれている日本人は限られています。

気候危機対応も先送りのままですよね。やはり「すぐやる」という以前の問題です。現状でもどんなひどいことが起こっているか、この先どんなことが起こるか、その事実認識を避けているレベルです。

たとえば、何かミスをしたりウソをついたりしたときに、それを明かすのが怖くてますます、損害を拡大させたり、ウソを増やしたりする人は、たくさんいます。最後にはどうにもしようがなくなって、勤務先を解雇されたり、多額の損害賠償になったり、刑事事件になったり、死ぬしかなくなったりすることもあります。

気候危機対応は、いますぐやらないといけないところまで来てしまっているのですが、「事実認識が完了するまで行動しない」というのが国際的な趨勢みたいで、日本もかなりそうです。もちろん、手おくれなのですが……

いま苦労をしてやればいいのに、やらないから、余計にひどくなります。今までどおりにラクをしたり、ひどくなっていっている現実を見たくなくて逃避してなおさらに派手に浪費してしまったり。

例えば多重債務者の行動も多くは、貧困があって、普段からストレスがかかっていて、そのストレスから逃げなきゃいけないからお金をつかわなくちゃいけなくなり、状況がますますひどくなります。「ご利用は計画的に」というのは成りたちません。

いまが必死だと、将来のことを合理的に考えるということは不可能になってしまいます。いまの資産や収入を維持したり、借金を返したりすることにとらわれています。将来は痛い目にあうのに、合理的な選択をしません。そういうことが、日本や米国や、おそらくは中国やロシアでも起こっているのでしょう。

地球は一体で、気候に国境はありません。

だから、ヨーロッパのいくつかの国々は気候危機対応に本気を出し始めても、そのヨーロッパに熱波のような異常気象の災害が襲ったりします。よいことをしている人にも災害は降りかかります。北極の反対側の日本はいま、オホーツク海高気圧の冷気が押し下げられてきて冷夏です。もちろんこれは、今夏がたまたまそうなっただけのことです。温度上昇が極端で、地球環境が壊れているいま、気候も安定せず、両極端なことが起こり続けます。

全世界が本気で気候危機対応をしなければなりません。そのときに、日本やどこかの国が逃避して足を引っ張ると、全人類が痛い目にあいます。海の向こうの人たちに、しわよせがいきます。日本は率先してリーダーシップをとって、全人類の気候危機対応を推進しなければいけません。